転職を考えているのであれば、キャリアアンカーの活用も考えてみてはいかがでしょうか。キャリアアンカーとは、マサチューセッツ工科大学の教授であるエドガー・シャインによって提唱された理論で、個人がキャリアを選択する上でもっとも重要視する価値観や欲求をアンカーにたとえたものを指します。キャリアアンカーは一度形成されると大きな変化を遂げることはなく、生涯にわたって重要な事柄を決める際の思考に影響を及ぼすものとされています。※キャリアアンカーの詳細→→→譲れない価値観を大切にして働く方法
キャリアアンカーは、転職における自己分析に役立ちます。学生が就職活動のために行う自己分析は、自分が得意なこと・好きなものはなにか、なにをしたいのか、をメインとしています。一方転職の際は、これらのことを過去のキャリアから導き出し、自分がどうありたいかを考える必要があります。「これから自分がどうありたいか」を導き出す考え方というのが、キャリアアンカーです。これからどうなりたいかよくわかっていない方でも、キャリアアンカーを利用すればどうなりたいかがわかるようになります。
キャリアアンカーは、いくつかの質問に答えていくことで見つけることができます。しかし淡々と質問に答えていくだけでは、思い返すエピソードが偏って客観性が損なわれる可能性があります。転職を前提としてキャリアアンカーを見つけたいなら、客観性を失わないために転職エージェントに相談するという方法があります。自分だけでなく第三者の力を借りて質問に答えていくことでより客観性のある結果を出すことができるはずです。